作者は「海狼伝」で1987年直木賞、「戦鬼たちの海」’92年で柴田錬三郎賞、’99年「怒涛のごとく」で吉川英治賞を受賞している。
海洋小説の分野を開いた作家ではないだろうか。福岡に在住し執筆されていたので、飲み屋でチラッとお見かけする機会が、在命中、私が福岡に住まっていたころあったので、身近に感じていた作家である。 十時半睡事件帖のシリーズは、福岡を背景とするその風物詩と主人公のキャラクターに魅力がある。52万石の黒田藩家中で知らないものがない名物男でいろいろな奉行を歴任し、生き字引的な存在なのであるが、本人は隠居の身で半分眠って暮らす。 「おんな舟」は7話目で舞台は江戸に移っている。作者が江戸を背景とした小説は、珍しいのではないだろうか。7編がおさめられている、のんびりと緊張感なく読んだ。 ■
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by binjichan
| 2007-09-04 19:49
| 読んだ本の寸評
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