懐かしい時代歴史小説

1996年出版の縄田一男著「歴史時代小説100選」がある。この本に懐かしい一昔前の小説が出てくるので、一覧にしておきます。どの小説を読まれたことがありますか。またどの作家がお好きですか。 

日本の歴史時代小説100選
縄田一男氏著「日本の歴史小説100選」より
 題名          著者       発行文庫
大菩薩峠         中山介山  富士見時代小説文庫
半七捕物帳         岡本綺堂  光文社時代小説文庫
鞍馬天狗         大佛次郎  講談社時代小説6
新撰組          白井喬二  講談社大衆文学館
富士に立つ影      白井喬二     富士見時代小説文庫
神州纐纈城          国枝史郎  講談社大衆文学館
赤穂浪士           大佛次郎  徳間文庫
丹下左膳           林不忘          山手書房新社
新撰組始末記        子母澤寛  中公文庫
旗本退屈男          佐々木味津三  春陽文庫
瞼の母            長谷川伸  ちくま文庫
銭形平次捕物控       野村胡堂  潮出版
黄門廻国記          直木三十五  春陽文庫
雪之丞変化          三上       講談社大衆文学館
宮本武蔵          吉川英治  講談社吉川英治文庫
人形佐七捕物帳       横溝正史  春陽文庫
風雲将棋谷          角田喜久雄  春陽文庫
顎十郎捕物帳        久生十蘭  創元推理文庫
若さま侍捕物手帖     城昌幸  春陽文庫
桃太郎侍          山手樹一郎  山手樹一郎時代小説
茶道太閤記         海音寺潮五郎  文春文庫
勝海舟          子母澤寛  新潮文庫
姿三四郎          富田常雄  講談社大衆文学館
夢介千両みやげ      山手樹一郎  山手樹一郎時代小説
佐々木小次郎        村上元三  講談社大衆文学館
徳川家康          山岡荘八  講談社山岡荘八歴史小説
新・平家物語         吉川英治  講談社吉川英治文庫
明治開化安吾捕物帖   坂口安吾 ちくま文庫坂口安吾全集12
花の生涯          舟橋聖一   祥伝社
樅ノ木は残った       山本周五郎  新潮文庫
平将門            海音寺潮五郎  新潮文庫
戦国史記斉藤道三     中山義秀   講談社大衆文学館
柳生武芸帳         五味康祐    新潮文庫
眠狂四郎無頼控      柴田錬三郎   新潮文庫
無宿人別帳         松本清張    文春文庫
赤ひげ診療譚        山本周五郎  新潮文庫
梟の城            司馬遼太郎   新潮文庫
赤い影法師         柴田錬三郎   新潮文庫
日本敵討ち異相      長谷川伸     中公文庫
天保図録          松本清張     朝日文庫
孤愁の岸          杉本苑子     講談社文庫
燃えよ剣           司馬遼太郎   新潮文庫
残酷の系譜         南條範夫    青樹社文庫
魔界転生          山田風太郎   富士見時代小説文庫
武田信玄          新田次郎  文春文庫
おろしや国酔夢譚     井上靖  徳間文庫
北条政子          永井路子  文春文庫
ゆっくり雨太郎捕物控  多岐川恭  徳間文庫
阿片戦争          陳舜臣  講談社文庫
鬼平犯科帳        池波正太郎  文春文庫
蒼き蝦夷の血       今東光  徳間文庫
会津士魂          早乙女貢  新人物往来社
雄気堂々          城山三郎  新潮文庫
斬               綱渕謙錠  文春文庫
木枯らし紋次郎       笹沢佐保  光文社時代小説文庫
仕掛人・藤枝梅安     池波正太郎  講談社文庫
御宿かわせみ       平岩弓枝  文春文庫
上意討ち心得        滝口康彦  新潮文庫
警視庁草子         山田風太郎  ちくま、河出文庫
妖星伝            半村良  講談社文庫
病みたる秘剣        伊藤桂一  新潮文庫
天の川の太陽       黒岩重吾  中公文庫
暗殺者の神話       南原幹雄  富士見時代小説文庫
用心棒日月抄       藤沢周平  新潮文庫
四千万歩の男       井上ひさし  講談社文庫
氷輪             永井路子  中公文庫
明治撃剣会        津本陽  文春文庫
深川澪通り木戸番小屋 北原亜以子  講談社文庫
吉原御免状        隆慶一郎  新潮文庫
名主の裔          杉本章子  文春文庫
諸葛孔明          陳舜臣  中公文庫
影武者徳川家康     隆慶一郎  新潮文庫
散華 紫式部の生涯   杉本苑子  中公文庫
蝉しぐれ           藤沢周平  文春文庫
虹の橋            澤田ふじ子  中公文庫
風流べらぼう剣       都築道夫  文春文庫
服部半蔵          戸部新十郎  光文社時代小説文庫
閉じられた海図      古川薫  文春文庫
ゼーランジャ城の侍   新宮正春  集英社文庫
桜田門外の変       吉村昭  新潮文庫
血の日本史         安部龍太郎  新潮文庫
御庭番秘聞        小松重男  新潮文庫
決戦の時          遠藤周作  講談社文庫
人間の剣          森村誠一  光文社
幾松という女        南條範夫  新潮文庫
戦鬼たちの海        九鬼嘉隆 白石一郎  文春文庫
夏姫春秋          宮城谷昌光  講談社文庫
地蔵記           中村隆資  文芸春秋
定本おかしな侍たち   神坂次郎  徳間文庫
晏子             宮城谷昌光  新潮文庫
御隠居忍法        高橋義夫  中公文庫
四十七人の刺客     池宮彰一郎  新潮文庫
捨剣 夢想権之助    佐江衆一  新潮文庫
大砲松           東郷隆  講談社
幻色江戸ごよみ      宮部みゆき  新人物往来社
写楽百面相        泡坂妻夫  新潮社
林蔵の貌          北方謙三  集英社
邪しき者          羽山信樹  新人物往来社
蝦夷地別件        船戸与一  新潮文庫
剣豪将軍義輝       宮本昌孝  徳間文庫

発刊からすでに10年近く経ているので、作者としては多分付け加えたい最近の作者のものがあろうかと思うが、どれを除いて何を加えるかと思案するのもまた楽しい。

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# by binjichan | 2007-02-08 10:55 | 100選(縄田一男氏選ほか)

「戊辰落日」綱淵謙錠著

ぶらりと古本屋に立ち寄るのも良い息抜きになる。「斬」で1972年に第67回直木賞を受賞したこの作家は、一文字漢字の作品が多いので印象に残っていた。

そのつもりで本棚をさがしていたらこの「戊辰落日」があるではないか。四文字漢字の題名である。目次を見るとすべて二文字の漢字である。作者のこだわりが感じられる。

「恭順」「斬奸」「盟約」「虚実」「光芒」「絶唱」「セイ風」「落日」セイは目ヘンに星?なのだがパソコンで探せない。
「秋霜」「炎上」「孤影」殉難」「去来」「逃亡」「落城」「飛雪」と続く。

小説を買うときに普通しないが、中をパラパラとめくってみると、漢字かな混じりの資料からの引用が多く目立つ。この作者の特徴かもしれない。

小説は、明治と改元する直前の、会津藩主松平容保が江戸藩邸から会津へ帰国するところから始まる。会津藩は熱烈な勤皇藩であったにもかかわらず、戊辰戦争で、「朝敵」の烙印を押され、新政府軍との戦いで会津落城までの会津人の傷痕と怨恨の歴史を探るものである。
作者は「あとがき」で「戊辰戦争」の歴史を書くつもりはなかったといっているが、膨大な資料に基付き史実にそくして描かれているので、歴史伝達の体裁を整えた小説といえる。日記や雑記
など引用されている部分が多いので、なおさらに戦いの様相に真実味を加えるように思う。

風呂場で湯船につかりながら読むことも度々だったので、読み終わったときには、湯気を吸い文庫本の厚みが増していた。

国内外とわず戦争とは、形容しがたい悲痛なものであることを資料が物語っている。
敗戦後、会津を喪失し、本州の北端下北半島に移された藩士のその後が気になるところである。
まだ読み終わっていないのに、次に読む本が決まったようなものである。それは???

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# by binjichan | 2007-02-07 18:06 | 今読んでいる本