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百冊の時代小説 寺田 博 文春文庫

剣客
決闘の辻       藤沢周平
柳生非情剣     隆慶一郎
人斬り剣奥義    津本陽
柳生兵庫助     津本陽
柳生武芸帳     五味康祐
宮本武蔵       吉川英治
秘剣 やませみ   伊藤桂一
剣豪将軍義輝    宮本昌孝
秘剣 花車      戸部新十郎
捨剣 夢想権之助  佐江衆一
剣は知っていた   柴田錬三郎
暗殺の年輪      藤沢周平
秘剣・柳生連也斎  五味康祐
麦屋町昼下がり   藤沢周平
剣客商売       池上正太郎
兵法柳生新陰流  五味康祐
隠し剣孤影抄    藤沢周平
剣の天地      池上正太郎
一夢庵風流記   隆慶一郎
新剣豪伝      中山義秀
鳴門秘帖      吉川英治
旗本退屈男    佐々木味津三
荒木又右衛門   長谷川伸
大菩薩峠      中里介山
伝奇・忍法
蔦葛木曾桟     国枝史郎
幻の観音寺城   南條範夫
最後の伊賀者   司馬遼太郎
忍者丹波大介   池波正太郎
絵本猿飛佐助   林芙美子
真田残党奔る   五味康祐
幕府隠密帳    南原幹雄
風雲海南記    白石一郎
髑髏銭       角田喜久雄
丹下左膳 乾雲坤竜の巻 林不忘
悲願千人斬    下村悦夫
陽気な殿様    五味康祐
石川五右衛門  壇一雄
眠狂四郎独歩行 柴田錬三郎
忍法剣士伝    山田風太郎
険難女難     吉川英治
甲賀忍法帖    山田風太郎
梟の城       司馬遼太郎
忍法忠臣蔵    山田風太郎
吉原御免状    隆慶一郎
武将・武士道・謀略
霧の橋       乙川優三郎
御家人斬九郎  柴田錬三郎
三屋清左衛門残日録 藤沢周平
関が原連判状  安部龍太郎
江戸打入り    半村良
影の系譜 豊臣家崩壊 杉本苑子
上意討ち心得   滝口康彦
保科肥後守お耳帖 中村彰彦
影武者 徳川家康 隆慶一郎
反逆         遠藤周作
真田騒動 恩田木工 池波正太郎
浄瑠璃坂の仇討ち 高橋義夫
小説 日本婦道記 山本周五郎
狼奉行        高橋義夫
一刀斎忠臣蔵異聞 五味康祐
赤穂義士       海音寺潮五郎
不忠臣蔵      井上ひさし
その日の吉良上野介 池宮彰一郎
二本の銀杏     海音寺潮五郎
栄花物語      山本周五郎
富士に立つ影   白井喬二
赤穂浪士     大佛次郎
南国太平記   直木三十五
樅の木は残った 山本周五郎
蝉しぐれ      藤沢周平
島津奔る     池宮彰一郎
鎌倉錯乱    高橋直樹
破軍の星    北方謙三
人情・捕物・股旅
八州廻り桑山十兵衛 佐藤雅美
本所深川ふしぎ草子 宮部みゆき
深川澪通り木戸番小屋 北原亜以子
半七捕物帳     岡本几綺堂
無宿人別帳     松本清張
見かえり峠の落日 笹沢左保
股旅新八景     長谷川伸
松平長七郎旅日記 村上元三
物書同心居眠り紋蔵 佐藤雅美
貧乏同心御用帳   柴田錬三郎
包丁さむらい 十時半睡事件帖 白石一郎
帰って来た木枯らし紋次郎 笹沢左保
鬼平犯科帳      池波正太郎
御宿 かわせみ   平岩弓枝
鬼女の鱗 宝引の辰捕物帳 泡坂妻夫
幻の声 髪結い伊三次捕物余話 宇江佐真理
だましゑ歌麿     高橋克彦
幕末
最後の将軍      司馬遼太郎
もう一つの維新    夏堀正元
高杉晋作 わが風雲の詩 古川薫
からす組        早乙女貢
父子鷹         子母沢寛
江戸開城        海音寺潮五郎
燃えよ剣        司馬遼太郎
五左衛門坂の敵討  中村彰彦
斬            綱淵謙錠
幕末          司馬遼太郎

    
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by binjichan | 2007-12-31 13:51 | 100選(縄田一男氏選ほか)

憑神  浅田次郎  新潮文庫

この朝日新聞に蕎麦屋の親父のセリフで二八蕎麦と呼ばれる由来が掲載されていたことから、この小説の存在を知ったのであるが、残念ながら、題名が読めなかったのである。
面白い小説に久々にであった。
時は幕末も幕末。貧乏御家人の主人公が、ある夜、酔いに任せて小さな祠に神頼みをした。
神は神でも、貧乏神、疫病神、死神ととことん運から突き放されながらも、懸命に生きる。
この姿は抱腹絶倒。
やがては、感涙間違いなし。
主人公別所彦四郎が養子先井上家でつくった嫡男、市太郎に「限りある命が虚しいのではない、限りある命ゆえに輝かしいのだ。武士道はそれに尽きる。生きよ」といいおいて、意地も忠義も無く御徒士の矜りをもって、その世の輝きのため死する場所に赴く。母も妻も声をあげて泣いていたが嘆いてはいなかった。人々はみな、嘆かずに泣いた。

徳川家の滅亡家庭を背景に、御家人の様子を旨く引き出した傑作だと思う。どの時代にも
うずもれたよき人間がいるからこそ、次の時代が来るのではないだろうか。と考えさせられた。
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by binjichan | 2007-12-24 21:40 | 読んだ本の寸評

風車の浜吉・捕物綴「月夜駕籠」伊藤桂一 新潮文庫

歴史時代小説100選に選ばれている「病たる秘剣」の「隠し金の絵図」に続き観光された続編シリーズである。
捕物小説は、「半七捕物帳」から始まりこの風車の浜吉・捕物綴」までに百数十名の作家により刊行されている。
この主人公、風車の浜吉は、苦労人ゆえに人情にもろく、法や掟だけで物事を考えないところが特徴といえる。浜吉は江戸で一・ニといわれた十手持ちであったが、追い詰めてお縄にしようと思った相手から金をもらって見逃したため、法を犯して罪を問われ五年の間諸国を流浪する羽目になった。それも長患いの女房と子供の病気が重なり、魔がさしたのだ。その女房も子供も死んでしまい、何のために掠め取った金かと空しくなり、江戸を出て諸国を流浪したのである。あるとき天竜川の護岸工事をしているとき、みちのく生まれの男から、竹の風車の作り方を教えてもらった。江戸に戻るとこの風車を小石川伝通院の境内で売り、社寺でにぎあう行事があると出向いていく。ある日、伝通院でその風車を懐かしそうに手にとり、あなたは気仙あたりの人かと尋ねた女性が、子持ちの後家で、お時という。親しくなり浜吉の女房になる。お時は笹屋という小料理屋で働いている。浜吉親分は、犯人を捕らえるよりも捕らえた犯人の罪をどう軽くしてやるかをいつも腐心している人情家で、「天網恢恢疎にして漏らさず」が口癖で、この言葉が
絵解き説明のときの重要な小道具になっている。
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by binjichan | 2007-12-05 21:54 | 読んだ本の寸評

時代小説うまいもの歳時記 蕎麦「二八論議」

蕎麦
蕎麦を食べる習慣は古代時代からの伝統をもつが、江戸時代以前は、そば粉に水を加えて団子状にした蕎麦がきに汁をつけて食べるのが主流であった。江戸幕府が成立してまもない17世紀中ごろ、繋ぎに小麦粉を使う製法が伝来し、細く切った麺をつゆに浸して食べるそば切り、現在のざる蕎麦が生まれた。18世紀の中ごろには、蕎麦を入れた丼につゆをかけるぶっかけ蕎麦が手軽さもあって人気を博し、寛政年間には、掛け蕎麦の名称が定着していた。蕎麦の値段といえば、1664年以来、「二八」の語原とも言われる16文が相場。幕末の物価高騰により24文になる。それでも「三八そば」の呼称は現れていない。(朝日新聞解説文 市川寛明より)
「まったく、みんなして同じことを抜しァがる。いいかえ彦さん、二八蕎麦てえのは二八が16じゃあねんだ。蕎麦が八分にうどん粉が二分、うめいころあいの二八蕎麦てぇことだ。値上げはしかたあるめぇ、文句なら公方様に言ってくんな」浅田次郎「憑神」より
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by binjichan | 2007-12-03 12:10 | 小説の周辺

御宿かわせみ30 鬼女の花摘み 平岩弓枝 文春文庫

「オール読売」に平成13年7月号から14年4月号までに連載されたものを、17年に文庫本になったシリーズものの30冊目である。NHKでも放映された江戸の風物詩も豊かな人気シリーズである。かわせみ次世代の子供たちの成長が頼もしくほほえましく描かれている。
7編の収録であるが、最近の中で印象に残る作品が多数あった。
鬼女の花摘み
浅草寺の絵馬
吉松殺し
白鷺城の月
初春夢づくし
招き猫
蓑虫の唄
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by binjichan | 2007-12-01 10:26 | 読んだ本の寸評