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江戸庶民の食事

時代小説でうまいもの描写がさかんに登場するのは、池上正太郎の小説が知られている。朝日新聞の広告特集(07・6・27)に新しい時代小説のうまいもの描写が載っていた。残念ながらどの小説もまだ読んでいない。

庶民の食事
江戸庶民の日常の食事は、現代から見るとかなり質素。幕末ころの記録によると、先ず朝ごはんを炊き、炊き立てのご飯に味噌汁だけ。昼は、冷や飯に魚か野菜を添える程度で、夕食は茶づけに漬物。昼が一汁一菜と最も豪華?な食事であった。
それでも江戸では庶民でも毎日尾ように白米が食べられたことが知られ、同時代の農村部から見ればまさに贅沢だったといえる。同時代髪型では昼にご飯を炊くのが一般的で、おかずの数も江戸より多かったとある。

箱膳には鯵の干物と分葱を散らした味噌汁、それに浅蜊の佃煮、焼き海苔が載っている。朝から豪勢な膳だが、食が太くて早飯食いの連中は、いくらも刻をかけずに平らげた。(山本一力「損料屋喜八郎始末控え」文春文庫)
by binjichan | 2007-11-24 22:26 | 小説の周辺
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