交代寄合伊那衆異聞 変化 雷鳴 佐伯泰英 講談社文庫

最近の本屋に行くと、この作家の文庫本が所狭しと、棚の前に広げてある。
昭和の人間には、なじみの薄い作家であるが、このような書店の状況を見ると、人気の作家なのであろうと推測できる。だが、私は今までどの作品をも読んだことがない。写真家から文筆活動に転身、今では平成を代表する時代小説作家であるらしい。
色々とシリーズ物に精力的に取り組んでいるから、急に本屋の店頭をにぎわすようになったのであろう。
タイトルの「変化」と「雷鳴」を買い求めてみた。
司馬遼太郎のものを読んだ後なので、よみはじめは、なんとなくぎこちなさを感じつつページをめくっていたのであるが、いつの間にか作者の趣向に乗せられて、二冊を短時間で読みきってしまった。爽快なエンターテイメント性がそうさせたようである。
初めて江戸に出てきて、江戸きり絵図を眺めてストーリーを楽しんでいるような、読感であった。
激動の安政年間、大地震から物語は始まる。主人公が伊那から甲州街道を江戸に向けてひた走るルートが、私が身近に感じる場所なのでそのままのめりこんでしまった。後は江戸の当時の地図を想像しながら、ストーリーを楽しんでしまった。
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by binjichan | 2007-09-06 20:40 | 読んだ本の寸評
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