闇の歯車 藤沢周平著 講談社文庫

小さな小料理屋で黙々と飲む常連4人。浪人に遊び人、老隠居に商家の若旦那である。浪人は恋女房と駈落ち脱藩者で不治の病の妻を抱えており、若旦那は、婚姻を前に遊び女から別れれるのに難儀している。また、隠居は毎日の飲み代が乏しいし、遊び人はふとしたことで、夫に逃げられた女に惚れて、各々金を必要としている。その弱みに付け込み、押し込み強盗を企てる謎の男が付きまとう。皮肉な定めに人を引き込む歯車が回る。
押し込み強盗を図った男たちと、それぞれにかかわった女たちの人生を描いたサスペンス時代小説である。

この作品は、「狐たそがれに踊る」というタイトルで「別冊小説現代」に昭和51年に発表された後、「闇の歯車」と改題され52年2月に単行本として刊行された。
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by binjichan | 2007-08-25 11:04 | 今読んでいる本
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