「密名」シリーズ 佐伯泰英  祥伝社文庫

この作家の人気シリーズである。さきに「居眠り磐音江戸双紙」シリーズを読んでいるのだが、途中でNHK番組が先行することになり、中座している。どこまで読んだのかは、このブログを遡らなければ分からなくなっている。続いて、「交代寄合伊那衆異聞」シリーズを10巻まで読んでいるが、その続きが発刊されているかどうかは、確認していない。さらに「吉原裏同心」シリーズも7巻まで読んでいるが、8巻以降はこれからである。
何れのシリーズも痛快活劇で大人のエンターテイメントとして面白いので、「密名シリーズ」に突入することにした。
第一巻見参!寒月霞斬り
豊後相良藩は、小藩なれど6万冊の蔵書を誇る。その中から禁制のキリシタン本が奪われ、お家騒動と発展していく。若き藩主から密名を帯びた直心影流の達人金杉惣三郎は、脱藩し江戸に潜入して、禁制本の探究に当たるが、藩主の座を狙う分家の叔父の陰謀であることに発展する。
豪商札差の娘お杏、小料理屋の女将しのを登場させ、江戸市井を闊達に描かれている。(09・10・20読)
蜜命第二弾ーー弦月三十二人斬り
いきなり前作から7年を経過、この作者にして珍しい月日が飛ぶ。これには仰天。しかも惣三郎は、相良藩江戸留守居役に出世している。でも主人公自身はそれほど変ったわけではなく、同藩下屋敷を襲った謎の一団との戦いを発端として、敵の正体を探索するため、またもや脱藩し、以前住んだ江戸市井に身を投じることになる。事件の真相を追ううちに八大将軍吉宗の出生の秘密を巡る奇襲と尾張の争いだということに行き着く。
徐々にこのシリーズもスケールアップしていく。(09・10・23)
三弾ーー残月無想斬り
尾張との将軍職を巡る暗闘も一段落し、江戸も平静を取り戻すが、惣三郎のもとには、相良藩からの帰参の話が届かない。長屋暮らしをしている彼の周囲では14歳になる息子の心中騒ぎや懇意にしている札差に不穏な空気が立ち込めてくる。
将軍になったばかりの吉宗の近辺でも血なまぐさい怪事件が起こり将軍に縁のある人たちが殺されていく。
それは、日・血・刀の一文字を記した御幣にしきぶの一枝を死人の口にくわえさせるといった異様な殺し方であった。この惨殺犯人を探策し将軍の身を守って、この妖怪老人と死闘を繰り広げる。(09・10・25読)

この後、「吉原裏同心」シリーズの8巻以降11巻まで揃え終わったので、しばしこのシリーズに移る。
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by binjichan | 2009-10-20 16:52 | 今読んでいる本
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