陽炎ノ辻 居眠り磐音江戸双紙 佐伯泰英 双葉文庫

このブログに暫く投稿しなかったということは、時代小説からかなりの期間ご無沙汰していたことになる。
昨年の7月以降であるから、一年以上になる。なぜ、そんなに永く時代小説を読まないでいたのか、振り返ってみても、その原因が定かでない。それどころか、ブログ自体書き込みを怠ってきたので、詮索しても所詮しかたのないことである。

 一昨日、近くの公園の夕涼みイベントに出かけたら、同年代のボランテアが古本市を開催していた。たまたまざっと本の題名を追うと、「陽炎ノ辻」が目に留まり、NHKのテレビ番組で放映中?の記憶と重なり、「居眠り磐音 江戸双紙シリーズ」がならんでいるもののすべてを買い求めることにした。といっても、この長編シリーズを全巻購入したかどうかは、まだ確認していない。が、とりあえず、1巻の陽炎ノ辻から読み始め、その夜のうちに1巻は読み終えた。
 長編の書き出しから引き付けられる筋書きから始まる。
主人公坂崎磐音と河出慎之輔・小林琴平が江戸藩邸の勤番を終えて国許の豊後関前藩の城下にたどり着いたその番に、悲劇は起こった。三人のうち所帯持ちは慎之輔だけで、その妻は琴平の妹の舞である。
その舞が「不義密通していた」と帰着したばかりの夫に讒言するものがあって、その言葉に踊らされて慎之輔は、舞を手討ちにしてしまった。錯乱した慎之輔は義兄である琴平に、妹の亡骸を引き取りに来いと使いを寄越した。
藪から棒の話におっとり刀で河出邸に駆けつけた琴平は、あまりにも思慮のない慎之輔に怒り、切り捨てた。
さらに舞が不義をはたらいたと噂を撒き散らした藩上司の次男坊も始末した。
藩に新しい息吹を吹き込んで改革をする夢に燃えて帰国した三人の運命は、一夜にして瓦解した。藩はこの人情沙汰の始末に混乱したが、結果は、琴平への上意討ちが決まり、磐音は自ら志願して、琴平に真相を自らの口で伝えたかったので、琴平の討ちてになった。
それを聞いた琴平は、磐音との真剣勝負を望み、死闘の末に生き残ったのは、磐音だった。
そして彼は、琴平の妹で舞の妹でもある奈緒と祝言を挙げる予定だったのだが、奈緒の兄を討った磐音は、
何も告げずに藩にいとまごいをして三人の位牌を持って江戸にでるのである。
シリーズ第二弾 寒雷ノ坂 今日8月3日に公園で読む。
前述の悲劇が、豊後関前藩の改革を阻止しようとする老害家老一派の陰謀から派生した事件であったこと、それがお家騒動に展開していく。
第三弾花芒の海 第四巻雪華の里 五巻龍天の門まで、8月8日までに読み終えた。
今日8日にNHKで陽炎の辻③最終回を放映していたのをみた。最後の結末を見てしまう羽目になったと同時に、買い求めていたシリーズ本がとぎれた。
5巻本の帯にシリーズ6以降12巻までが記されているのだが、それで終りとしても、まだ長編の半分にまでも読破していないことに気づく。
ところが、8月1日に買い求めた本の中に、同シリーズ29冬桜の雀があることに気づく。このシリーズはどこまで続くのか見当がつかない。明日にでも本屋にいって全容をつかんだ上で、未読部分を購うつもりである。
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by binjichan | 2009-08-03 15:21 | 読んだ本の寸評
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